未来の種
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本の題はセンセーショーナルですが、中身は、これからの近未来を洞察する内容です 二酸化炭素排出権ビジネスは、今後拡大することがあっても、縮小することはありません 世界の流れがどこに向かっているのか、腑に落ちると思います 次のバブルのネタは、低炭素で決まりでしょう ハイブリットカーでは日本に勝てないのが明白であるので、世界は一気に電気自動車に向かいます 当面のキーテクノロジーは、リチウム電池です 資源として、リチウムが絶対に必要なのですが、実は、リチウムは海水に含まれていて、日本では、実際取り出すことに成功しています これから益々、世界的な開発競争が激化するでしょう つまり、石油はなくなるのです 新日本石油が薄膜シリコン太陽電池を事業化したり、東燃ゼネラル(エクソンモービル)が東レと合弁でリチウム電池事業に乗り出したり、石油会社は次世代に布石を打ちつつあります 東燃ゼネラルのようなメジャーがリチウム事業に参入するのは、石油が本当になくなるということと、エネルギーの今後の動向を示唆しています バイオマス、メタンハイドレートなどの代替エネルギーや、省エネ技術が話題になることも多くなると思います しかし、石油化学文明の次の世界を支えるエネルギーの主流は「電気」ということになりそうです 太陽電池、風力発電、波力発電、地熱発電、そして、原子力発電は、拡大の一途でしょう 製造業は、人件費が絶対的に安い新興国には勝てません かといって、金融立国の経済モデルは破綻しました 日本にとって良い一面を考えれば、エネルギー自給のできないハンデがなくなることでしょうか 丁寧な作り込み、血の通ったサービス、細かな気配り、など、日本的なアプローチが益々重要になってきます 電気エネルギーを中心とした高度に人間的な社会、ということですかねぇ そこに、日本の活路を見いだすしかない、ということですね |