2012/06/24

御霊殿(おたまや)の調度 13


徳川頼倫(よりみち)の葬儀の際(大正14年 1925)に奉献されたと考えられる、布製造花です

残念ながら、本体には何も書いてありません
記録もなく、いつの時代に奉献されたか推量するしかありませんが、すでにガラスがあって、紀州徳川家が勢力を保っていた時代というと、まだ農地改革も無く財政も豊かであった、徳川侯爵家の時代のものと考えられます
立派な漆塗りのガラスケースに収められ、今でもよく色が残っています
極めて丁重に扱われていることから、皇室から贈られたものかもしれません




紀州徳川侯爵家霊前奉献布花 一対 右側 
大正末期~昭和初期





紀州徳川侯爵家霊前奉献布花 一対 左側 
大正末期~昭和初期



江戸時代は、紀州(約30万石)と伊勢(約20万石)をあわせた領地の藩主が紀伊徳川家でした
明治になり、廃藩置県で和歌山県と三重県になりましたので、それより後は紀州徳川家となります














本堂の災害復旧工事着手いたしました

 令和5年6月2日の集中豪雨で土砂崩れがあって、修復工事を続けていますが、本堂部分の復旧工事に着手いたしました 第一期 流木と崩落した斜面に残された立木の撤去 直径40㎝位の、流木と崩壊した斜面の立木を40本程撤去した 第二期 崩落した本堂裏斜面の修復と法面工事 崩れ落ちた土砂を...