中世瓦の保存
今回の国宝修理で屋根から降ろされた中世の瓦です
打音検査で、今後使用できないことが確認されましたが、鎌倉時代の瓦は、その存在自体が貴重なため、保存されることになりました
検査して使用できるものは、今回の修理で、また屋根に葺かれました
これらの瓦は、年代的には、650~700年前の瓦です
国宝の本堂、多宝塔、大門と使いまわされていた形跡もあり、また、多宝塔の建立年代(1357)よりも古い多宝塔用の瓦と思われる物もあり、現在も詳細は調査中です
調査結果は、国宝修理報告書に掲載されます
この写真では、上の段にいくほど貴重な瓦です
年代の指標になる瓦が一そろいあります