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7月, 2015の投稿を表示しています

瓦宇の倒産に思う

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奈良の老舗の瓦会社が、去年の11月に倒産していました 瓦宇工業所:老舗瓦業者が破産 負債1.5億円 重文修復の実績 /奈良 http://mainichi.jp/area/nara/news/20141120ddlk29020534000c.html 先代の社長は人間国宝で(2010年11月に逝去)、東大寺の屋根瓦を葺いたり、国宝や重文建造物に多数の施工実績があり、長保寺の土塀にも、瓦宇の瓦が葺いてあります 僕も何度かお会いしたことがあります ここに書いていることは、実は、直にお教えいただいたことがほとんどです 一枚一枚、全部の瓦に瓦宇の版が押してあります 鎌倉時代から、瓦は焼き物ですから超高級な建材で、いちいち版を押すのは、これが正統派の伝統なのです もちろん手間がものすごくかかり、つまり、高価になります 長保寺 国史跡 土塀 文化財修理は、建造当時そのままの姿を保存するのが建前ですが、実際は、昔の技術のままでは、古くなった建造物を保存することは不可能です 例えば、鎌倉時代の瓦は、焼成温度が低いため、雨水が浸透しやすくなります 長保寺にも、600年、700年前の古瓦が残っていますが、現代の最新鋭の技術で焼かれた瓦のほうが品質がいいです ま、これは当然のことです 左が鎌倉時代の瓦、右が平成24年に大門修理に使われた瓦 これは丸瓦 左の、鎌倉時代の瓦は、ヘラで中をすき取っているのがわかります 鎌倉時代は、当然、全て手作りですから歪んでいます 均一の品質では無い、ということです これを、何千枚と葺くとなると、屋根全体の品質を保つことは、かなり難しいという理屈になってきます それを、屋根土で微妙に調整して、見た目、まっすぐに仕上げることになるのですが、土の粘り気は20年ほどで、全く無くなりますから、定期的な吹き替えが必要になります それで、長保寺の大門の修理では、屋根土は一切使用しておりません 軒先が重さで垂れてくるのを防止するためと、耐震補強になるように屋根を軽くするためもあって、土を使わず釘で止める工法を使っています これで三分の一ほどに軽くなります これは、屋根土のように微調整する部分がありませんから、より高度な技術と精度が必要です もちろん、鎌倉時代の屋根の工事方

護衛艦あけぼの見学

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7月19日に和歌山港に護衛艦の展示訓練の見学に行ってきました 護衛艦「あけぼの」 全長151m 4400t 乗員170名 6万馬力 平成14年就役 今まで何回か護衛艦の見学に行っていますが、今回が一番人出が多かったです 駐車場に入る前から、車で行列したのは始めてでした 集団的自衛権衆院通過の直後でしたので、どうなるかと思いましたが、大変な人気で、びっくりしました 海上の海賊船などの臨検隊員の装備も見れました(今までの展示訓練では、見たことがない) 護衛艦はヘリを搭載しています 前方のVLAがアスロック発射機で対潜水艦 中央左右のSSMがハープーンで対艦 中央の発射管が短魚雷 シースパローが対空 前方の76mm砲は砲弾を撃ち落とすことができます 対潜、対艦、対空の万能艦です 癒される瞑想      

中国バブルの崩壊を甘く見ている・・・のか

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僕が、中国バブルの崩壊を甘く見ているんじゃないかという、ご心配もあるようなので、もうちょっと考えてみましょう 中国は、米国債のうちの2割ほどをもっていて、世界2位の保有量です ちなみに、最近日本が1位になりました 中国が、この米国債を一気に売れば、アメリカ崩壊だという理論があるようなのですが そもそも、アメリカには有事に米国債を無効にできる、ズルい法律があるわけで、敵対的な売却はできません また、売るにしても、そこには買い手が必要で、いったい誰が150兆円分のドルを懐から出すのでしょうか そして、米国債を売ったら、代金はドルですから、金利のつかないドルとして貯めこむか、使うかしかないわけで、そこは、ドルの管理はアメリカがしてるわけです アメリカ崩壊に向けた米国債の大量売却戦略は、難しいなぁ、というところですね さて、上海株の暴落が、様々な懸念を産んでいるわけですが そもそも、世界の株価の時価総額のうち、中国の時価総額は3%位です http://myindex.jp/global_per.php 金額そのものは巨大ですが、中国株の世界経済へのインパクトは、合理的に冷静に対処すれば、軽微と言わざるを得ません 中国国内では、バブル崩壊を政敵の追い落としキャンペーンに利用するとかあるようですし、未曾有の混乱状態にならないという保証はありません ただ、今回の上海株の暴落にあたって、それなりに迅速な対応をとって、とりあえずの小康状態にしたわけですから、この先、不動産バブルが崩壊しても、普通の国ではありえないような徹底した対処をして、傷を最小限にしてしまう可能性を否定することはできません 僕自身、中国には何回も行って感じるのですが 中国人の不屈のエネルギーで、これからの長いバブル崩壊の過程を飲み込んで行くと思います 中国共産党の内政の様々な問題や、周辺国との摩擦は、中国共産党の統治が続く限り、解消しないでしょう 中国人自身が、世界と協調したほうが得だということを徐々に自覚していくように働きかける、ということしかできないでしょう 癒される瞑想      

ギリシャと中国 僕の見通し

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しばらくぶりの時事ネタです 個人的な見通しですが、おそらくこういうことだろう、と思いますので、書いておきます ユーロのGDP総額 約2000兆円 ギリシャの債務総額 約40兆円 つまり、ギリシャの債務はユーロ経済の規模から見れば2%程度 借りた金を返さないギリシャなのですが、ユーロ側は、その気になれば、ちゃらにしてしまうこともできます ギリシャは、地政学的に、このところ強硬姿勢を強めるロシアが、黒海から地中海に出る出口にあたります   ギリシャのユーロ離脱は、安全保障上、ゆるされるものではありません ロシアと中国がギリシャに触手を伸ばすという報道も有りますが、巨額の債務の肩代わりができるわけもなく、杞憂でしょう ギリシャがこの先、自国通貨のドラクマを復活させることがあっても、イギリスのようにユーロに留まるというのが合理性のある道筋と思われます ギリシャに対しては、債権者側は、強硬に緊縮財政を求めているわけですが、よく考えて見ると、そのことによって結果的に得をするのは、ドイツです ギリシャがゴネればゴネるほど、ユーロ安が誘発され、ドイツ貿易は、圧倒的な黒字となります 債権者側の頭脳レベルを考えると、むしろ、ギリシャ問題の長期化によるユーロ安が狙いで、ギリシャに貸し込んできたのではないかとさえ思われます いずれにせよ、ユーロは、ギリシャを「安全保障上のコスト」として受け入れざるをえない、というのが、僕の見通しです 中国は、いよいよバブル崩壊のようです 中国共産党は、まともな国では決してしないような株価浮揚策を矢継ぎ早にだして、必死に株価を支えています 日本のバブルの教訓を参考にすれば、株価暴落は序章で、一年ほど遅れて、不動産バブル崩壊が来ます その時は、中国の金融機関全てが、天文学的な不良債権をかかえて、経済活動の大停滞が訪れることになります そもそも、元をハードカレンシーにしようなどというのは、この一事だけみても、よく言って、遠い将来のことでしょう 中国経済と政治体制には、実に様々な問題があるわけですが、結論的に言って、中国がひっくりかえったら、日本はどうなのかということなのですが 中国貿易は、日本の対外貿易の約20%を占めて、額的にはトップクラスです 中国経済の停滞は、大変な影響

お中元

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例年の、室井滋さんからのお中元 毎年、珍しいものをお贈りいただいて、楽しみにしています 今年はコースター、・・・・でいいと思う 癒される瞑想      

ボイセンベリー

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ブルーベリーを遥かにこえる健康効果があるとされる、ボイセンベリーをいただきました ボイセンベリーとは? http://matome.naver.jp/odai/2134953135012350601 癒される瞑想