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続 これからの世界

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霊鷲山香室からの夕日 2010.2.18 霊鷲山は参拝客で大変に混雑しています 学生の遠足やタイなどからの団体客で、日の出前から賑わっています 事前に聞いていたので、一番空いている時間帯の日没頃を選んで参拝しましたが、ご覧のとおりです 参拝する場所取りで必死でした 様変わりしました 10年ほど前は、山賊が出るようなところだったのです さて、表題の件ですが ちょっと補足しておきたくなりました 基軸通貨はドル 世界の内需が景気を牽引 アメリカの核兵器が通貨の担保 なのですが、それがどういう世界をもたらすのか、ということです 結論から言うと ドルキャリーによる、世界バブル 日本はバブル以後、景気回復が思うようにいかず、超低金利政策がずっとつづいています デフレが進行して、どうしたら脱出できるか見えてきません 低金利政策を、アメリカでもせざるを得なくなりました 儲けを出すことの出来る企業はあるのでしょうが、アメリカ社会全体で見れば、銀行倒産がつづき、失業率も高いままです 景気刺激策として、低金利をつづけるしかありません それがいつまで続くかは、日本を例にして考えれば、簡単には終わらないことが予想されます 円とは比較にならない量のドルを、低金利で手に入れることができる世界になってしまいました ドルを売って、金利の高い通貨を買えば、なにもせずに自動的に、儲かります そのドルを、印刷して増やしている、としたらどうなります? ドルは核兵器で守られていますから、文句は言えないのです 低金利のドルを売って、世界中の通貨を手に入れ、それを不動産や債権、株に投資する 桁違いに多いドルでそれをするとどうなるか? 世界中がバブルになる、のではないか、という読みです 実は、金融界では、このことはもはや常識です 世界のリート(不動産債権)、外債、また、それらを組み込んだ投資信託などの利回りをちょっとお調べになればおわかりになることですが、10%などというのは、あたりまえにいくらでもあります 新興国の株価が相対的に上がりやすいのもおわかり頂けると思います もちろん、相場ですからリスクはあります しかし、アメリカの低金利が終わるまでは、かなり低いリスクだと言わざるを得ません 物事には、功罪があります

これからの世界

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リーマンショック後、しばらく世界経済は暗中模索の状態が続きましたが、そろそろ今後のシナリオが見えてきたように思います 先ず、最も重要なことは、 ユーロは基軸通貨にならない 、ということです アメリカはだめだ、に始まり、次の基軸通過はユーロだ、産油国はユーロの決済を始めた、各国が独自通貨で決済をする、等々、様々な可能性が取りざたされましたが、ユーロを信用する国はもはや無い、で決着です ギリシャ問題のなかで、ドイツはギリシャを助けないことがはっきりしました 今後いろいろな展開があるのでしょうが、ユーロには腐ったリンゴが混じっていて、しかも、団結してユーロを強くする意思がないことがわかってしまいました そこのところから、順次、整理整頓され、世界の経済は、行くところに行くということです いまままでは、アメリカが世界の消費を引き受けていました それは、返すあてのない住宅ローンを、住宅が値上がりすることを前提に借りて、その住宅をこんどは担保にして金を借りて物を買うという、とんでもない強欲な消費が世界経済を牽引していました 日本だけでなく中国や、世界の国々がアメリカに物を売って稼いでいましたが、もとをただせばアメリカ人が借金で買っていたわけで、リーマンショックで終わりました その、消えるべくして消えた消費なのですが、結局はこんどは、 景気を各国の内需拡大で支える しかありません 選択肢は無いのです これが、二番目に重要なことです アメリカの金融工学で積み上がった膨大なドルが、好むと好まざるとにかかわらず、基軸通貨にならざるをえません 他に、決済に使える通貨がないのです その時、天文学的な桁になっているドルの担保は、いったいなんでしょうか もはやゴールドではありません ドルの担保になるほどの分量がないのです では、なにが担保かと言えば、それは、核兵器ではないでしょうか 核武装していれば、なにを言っても逆らえません 金を貸しても取りはぐれがありません 今となっては、最終的な 通貨の担保は核兵器 しかありません これが三番目です だから、日本の円は基軸通貨にはなりえません これから核武装しようという国は、いきなり核の先制攻撃をうけても、即座に反撃できるだけの核兵器を、最初から準備しなければなりません 核武装するぞ-->

七葉窟 ラージギル

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仏滅後、釈尊の言葉を残すため、弟子が集まって結集が行われました ここが、第一回の結集が行われた七葉窟(しちようくつ)です 洞窟が7つ並んでいるので名づけられました 奥行きが6kmあると言われてますが、中は真っ暗で危険ですから、奥まで入ったことはありません 今回、入口から少し中に入ってみましたら、ななんと真っ暗闇で、ヨーロッパ系の人が坐禅をしていました 熱心と言うか、不気味と言うか とにかく、日本人には無い根性です 第一結集の時、釈尊の弟子のうち、悟りを開いた者だけしか呼ばれませんでした 釈尊の従者をしていたアーナンダは、最初、悟りを開いていないということで呼ばれませんでした せっかく、ずっとつき従って、 多聞第一 と言われたのに、除外されたのです ですが、それから、奮起して修業して悟りを開き、結集に呼んでもらえました お経は必ず「如是我聞」(かくのごとく、われきけり)で始まりますが、結集では、聞いた言葉の統一をしました 教義の整理とか、少数意見の排除とか、しません キリスト教の公会議とは全く違います 釈尊も、生まれてから、修業して悟りを開きましたが、アーナンダも、全ての仏弟子も、修業をしてから悟りを開きます 生まれたまんまで、出来上がっている、というのは仏教ではありません やはり、知恵で自分の心を観察することが、絶対に必要だということでしょう 釈尊の当時、どえらい霊能者や超能力者がいましたが、それは、走るのが早い、歌が上手、とかと同じ能力差です どんなに人と違う能力があっても、自分の心を知らなければ、ただの人です    能力の有る無しや、行為の善し悪し、など、つまりは現世の浮き沈みであって、「悟り」と直接関係ありません どのように「走るのか」 どのように「歌うのか」 どのように「霊能力を使うのか」 どのように「超能力を使うのか」 が、問題であって、それは自分の心の根源を知っているのといないのとでは全く違います どれほど 多聞第一 であっても、心の根源を知らなければ、結集には呼んでもらえないのです 生まれたまんまでは、釈尊ですら、「悟り」は理解できない、ということなのでしょう

ラージギル温泉

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霊鷲山のあるラージギルに、温泉があります これは、上から眺めた様子 温泉は、露天ですね インドでは服の上からお湯を浴びるようです すぐ乾きますから 観光地として賑わっています この温泉の横の道を上ると、第一結集をした七葉窟に行けます 山を30分ほど登ると、釈尊の当時のマガダ国が一望できます 山に囲まれた盆地です 現在は、インド人ですら夏場暑すぎるので、人は住んでいません   この森の中に、ビンビサーラ大王が幽閉された牢屋跡とか、名医のジーバカの病院跡とか、車の轍跡とかがあります   山の頂上にジャイナ教のお堂があり、その真下が七葉窟です 10年前は、山に登る人などありませんでしたが、今は、山の上も観光客で賑わっていて、アジャンターにあるような籠かきもいます     お堂の横の展望台からは、宿泊したラージギル法華ホテルが見えます 多分水脈の関係でしょうか、政府の建物などが立ち並ぶ一角です ホテルの、ちょうど上の山が七葉窟になります 七葉窟に水が出たので結集地に選ばれたのかもしれません     レンガの円筒の建物がホテルです  

スジャータストゥーパ ブッダガヤ

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ブッダガヤから尼連禅河を渡ったところにスジャータが釈尊に乳粥を供養したところに作られたスジャータストゥーパがあります なんでもない、日干しレンガの山です 現在の尼連禅河は、まったく水がありません 僕が10年位前に来た時は、くるぶし位の水があり、浅瀬を靴を脱いで歩いて渡りました ガイドのシャルマさんに話したら、ガイドを初めて10年経つが水が有るのを見たことがないそうです 内陸部は温暖化で想像以上に乾燥が進んでいるのかもしれません 二酸化炭素が温暖化の原因なら打つ手もありますが、これは、かなりたいへんですね この調子では、インドは干乾びてしまいます 遠足ですかね、チベット仏教の小僧さんたちがお参りにきてました インドでも中国でも、大昔の日本で一休さんがしてたのと同じように、、お寺に小僧で入り、教育をうけ、独身を通し、お坊さんになります 日本の坊さんは、世襲で、しかたなく家業を継ぐように坊さんになる人が多いですから、もう10年もしたら、日本仏教はとことん馬鹿にされるようになるかもですね 10年かからないかな 日本仏教は、空疎な権威主義に寄りかかかるようにならなければいいですけどね 仏跡は観光地化してますから、どこでも、ご覧のようなお土産品を売っています 特産品と言えるようなレベルでないのが、ちょっと悲しい 10年前に比べると、店の数が10倍位増えた感じですね これから、もっと賑やかになるでしょう