徳川頼倫(よりみち)の葬儀の際(大正14年 1925)に奉献されたと考えられる、布製造花です 残念ながら、本体には何も書いてありません 記録もなく、いつの時代に奉献されたか推量するしかありませんが、すでにガラスがあって、紀州徳川家が勢力を保っていた時代というと、まだ農地改革も無く財政も豊かであった、徳川 侯爵家 の時代のものと考えられます 立派な漆塗りのガラスケースに収められ、今でもよく色が残っています 極めて丁重に扱われていることから、皇室から贈られたものかもしれません 紀州徳川侯爵家霊前奉献布花 一対 右側 大正末期~昭和初期 紀州徳川侯爵家霊前奉献布花 一対 左側 大正末期 ~昭和初期 江戸時代は、紀州(約30万石)と伊勢(約20万石)をあわせた領地の藩主が 紀伊徳川家 でした 明治になり、廃藩置県で和歌山県と三重県になりましたので、それより後は 紀州徳川家 となります