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2016/10/18

地蔵菩薩


紀州初代藩主南龍公が祈願を込めていた地蔵菩薩です
江戸時代には紀州藩主のご家族様だけが参拝することができた、長保寺客殿の奥まったところにある内仏堂に安置されています

長保寺には1000年の歴史がありますから、人目に触れないところにも奥深い歴史が秘められているのです


家族を社会の基本と考えていた紀州徳川家では、地蔵菩薩を子育ての仏として篤く信仰していました

過去帳を見ると、明治の初期までは、藩主だろうが庶民だろうが嬰児や幼児の死亡率は一緒です
七歳まで生き残るのは4~5人に一人くらいです

医薬の力に限界のある時代ですから、仏に頼る気持ちは、現代よりもずっと強かったでしょう





2012/12/23

水甕

青銅狛犬蓋像耳龍口水甕 高575mm 江戸時代


灌頂の時などに手を洗う水を供給する水甕です
底に蛇口ではなくて、龍口がついています


龍口 拡大

宝珠型のつまみを回すと、水の出止ができます
ちょっと上に向けて、蓋もつけて、実用に配慮されています
今は、置いて飾るだけですね


 

 

2012/12/21

水瓶(すいびょう)

銅製水瓶付綿布袋 高189mm




主に灌頂などで用いられる水瓶です
綿布の古びかたからすると、江戸後期か明治初期のものだと思います

弘法大師画像の右下に描かれる水瓶とよく似ていますね


弘法大師像    絹本著色 縦110.4 横61.1 鎌倉時代長保寺蔵
跋文後宇多法皇宸筆、開眼国師大僧正禅助


 

2012/12/20

柄香炉 2

法相華唐草文銅製柄香炉 江戸時代

塗金があったのかもしれません
何回も磨いているうちに剥がれてしまったのでしょう
柄香炉は香煙でよごれますから、磨かないわけにいきませんから









2012/12/19

散華

金銀箔形押三葵紋散華 縦83mm横65mm



片面が金箔で、反対側が銀箔です
形押し仕上げで、葵紋が浮き出しています

昭和初期に使われたものではないかと思います
ここまで凝った作りのものは、ちょっと見かけません

 

 

2012/12/18

柄香炉


法相華唐草文銅製柄香炉 江戸時代

薄い銅版に浅い線彫りをしています
手に持って使うものですから、軽くするために薄い板金が使われています
最近の柄香炉は、なぜか、ずっしりと重いですね





2012/12/17

五鈷鈴

塗金五鈷鈴  高175mm

発智葉形六器といっしょに大事にしまわれていたので、長保寺第16代住職尭海(ぎょうかい)の相承品であることはまちがいありません
書付等がないので、それ以上のことはわかりませんが、塗金や細工から普段使うような仏具ではないことが伺われます


 

2012/12/16

六器

  発智葉形六器一面(明治5年)

これは、六器といって仏前で使う仏具です
(例)机の上で、白い花がお供えしてあるのが六器です


長保寺第16代住職尭海(ぎょうかい)が相承したものです


 覚大師というのは、第235代天台座主覚宝のことであると思われます


http://www5b.biglobe.ne.jp/~jurinji/10manmaigoma.html

松本華明様による解説

「十萬枚護摩供とは
忠実によると、十萬枚護摩供法要を千日回峰行者・大行満阿闍梨として最初に始められたのは、三十一代・大椙覚宝阿闍梨であり、今をさかのぼること238年前・元治元年(1868)延暦寺大講堂において行われたという。また今日のように明王堂・護摩堂においての法要は、三十六代・奥野玄順阿闍梨(大正七年・1918年満行)が始まりという。十萬枚護摩供は千日回峰行を満行した大阿闍梨の中でも、無動寺谷明王堂・輪番となったものだけに許される未曾有の厳行なのだ。
一日八座の護摩行を七泊八日の間、断食・断水・不眠・不臥で成し遂げる正行に至るまでに、特筆すべき前行がある。それは、正行のちょうど百日前にあたる七月二十五日より開始された。五穀(米・大豆・小豆・大麦・小麦)と塩分を絶ち、一日三座の行をこなすのだ。一年で最も汗をかく真夏の時期より、塩分をまったく取らないで、一日三座も火炎を眼前に護摩を焚けば、体内にあった塩分は汗と共にすっかり絞り出てしまうはずだ。じっとして過ごしても大変辛い真夏に、なぜこのようなことをするのか。強靭な精神力をつけるのみならず、この前行には正行に向けての、肉体大改造の秘法が組み込まれているようだ。」






 

2012/12/15

小五鈷

小五鈷杵(こごこしょ)

小ぶりの五鈷杵です
細工は、仏具としては上等品ですが普通に見かける程度の物です

長保寺では、今は使われていません

こういう小さい五鈷は、灌頂で用います
灌頂で用いる仏具と仏画は、一式全てそろっています
長保寺で比叡山と同等の法要が行われていたことがわかります

 

 

仏道を歩む 多神世界をどう生きるか 動画要約

多神教の世界 : 演者は、すべての人を一つの宗教に改宗させようとするのではなく、多様な宗教や無神論者が共存する多神教の世界でどのように生きるかに焦点を当てるべきです。 仏教とキリスト教 : キリスト教のような「啓示宗教」とは対照的に、仏教は個人的な実践と理解を通じて自身の苦しみを...