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2021/10/03

心経手文20 心経の実践

 ザクロ
 


仏教が一番してもらいたいのは「智慧の修行」だ、というのが心経の立場です 「智慧の修行」で、実際になにをするのかといえば、「照見」です
 
 
 
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2020/07/04

心経手文(漢訳と比較)



心経は漢訳経典だけだと、短いお経ですので、何を言いたいのかよくわからない部分が多々あります。現代仏教学に、サンスクリット訳、チベット訳での知見があることは承知していますが、特に心経では、短すぎるために、逐語的な解釈ではどうしても文脈がたどりづらくなります。
そのため、ひとつのストーリーとして成立するように配慮して、思い切った意訳をした部分があります。
もとより、果分不可説で、経典の真意はとらえ難いものなのですが、今のところの一つの了解ということです。



長保寺蔵 隅寺心経 奈良時代



心経

仏の教えの要(かなめ)となる経典




観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

観ること自在なる菩薩が、深く般若波羅蜜(向こう岸に至る智慧)を行じたまいし時

照見五蘊皆空。度一切苦厄

五蘊(色蘊・物質、受・感受作用、想・表象作用、行・意志作用、識・認識作用)は皆、空なりと照らし見て、一切の苦(苦痛)と厄(災害や事故)を度(解決)したまいき


なにものにも囚われることなく、自在に考えることのできる修行者
深く智恵の修業行う時
感じられている世界はすべて、その本来の姿をとらえることはできないのだと覚知して
すべての苦しみと災いから救われ


舎利子

舎利子(智慧第一のシャリープトラ)よ

色不異空。空不異色

色(物質として感受されるもの)は空に異ならず。空は色に異ならず

色即是空。空即是色

色はすなわちこれ空。空はすなわちこれ色

受想行識亦復如是

(感受作用、表象作用、意志作用、認識作用の)受想行識もまたかくの如し


深き智恵の修行者よ
脳内世界は、外界として感じられている世界を作り出している
外界として感じられている世界は感覚器官が脳内に作り出した世界である

脳内に作り出された世界外界として感じられる前の世界と等しければ
感じられる前の世界と、脳内世界は等し

脳内の世界のすべては、感じられる前の世界とつながっている


舎利子

舎利子(智慧第一のシャリープトラ)よ

是諸法空相

この(物質として感受されるもの)、感受作用、表象作用、意志作用、認識作用の五蘊の)諸法は空を相とし

不生不滅不垢不浄不増不減

生ぜず、滅せず、垢つかず、浄からず、増さず、減らず


深き智恵の修行者よ
感じられる前の世界は、その本来の姿とらえることはできない
生ぜず滅せず、汚くも美しくもなく、増えもせず減りもしない

是故空中

このゆえに、空の中には

無色。無受想行識

(五蘊である)色無く、受想行識無く

無眼耳鼻舌身意

(五蘊を生じさせる)眼耳鼻舌身意無く

無色声香味触法

(五蘊によって生じる)色声香味触法無し

無眼界。乃至。無意識界

(したがって)眼界も無く、(耳界、鼻界、舌界、身界)ないし意識界も無く

無無明亦無無明尽。乃至。無老死亦無老死尽

(十二因縁の)無明も無く、無明の尽きることも無く、(行も無く、行の尽きることも無く、識も無く、識の尽きることも無く、名色も無く、名識の尽きることも無く、六処も無く、六処の尽きることも無く、触も無く、触の尽きることも無く、受も無く、受の尽きることも無く、愛も無く、愛の尽きることも無く、取も無く、取の尽きることも無く、有も無く、有の尽きることも無く、生も無く、生の尽きることも無く、)ないし、老死も無く、老死の尽きることも無く

無苦集滅道

(四聖諦の)苦集滅道も無く

無智亦無得無所得

智も無く、また、得たものも、得るものもない


それゆえに、感じられる前の世界には
感覚器官は無く、感覚器官によって作られた世界はなく
無明は無く、無明が尽きるということは無く
老いや死は無く、老いと死が尽きるということは無く
、苦の原因、苦を滅する方法の実体は無く
智恵は無く何か得たものは無く、何かを得るということは無い



菩提薩埵

ゆえに菩提薩埵よ

依般若波羅蜜多。故心無罣礙

般若波羅蜜多(向こう岸に至る智慧)によるが故に心に罣礙(障げ覆うもの)無し

無罣礙。故無有恐怖

罣礙(障げ覆うもの)無きが故に恐怖あること無し

遠離一切顛倒夢想。究竟涅槃

遠く一切の顛倒した夢想を離れ、涅槃を究竟す(涅槃に行き着く)


ゆえに、道を行く修行者は、「智恵の修業によって
これらの、心に妨げとなるものが無くなり
妨げとなるものが無くなるので、れも無い
一切の顛倒したから目覚め涅槃に到達する



三世諸仏

(過去、現在、未来の)三世の諸仏(諸々の全ての仏)は

依般若波羅蜜多。故得阿耨多羅三藐三菩提

般若波羅蜜多(向こう岸に至る智慧)によるが故に、阿耨多羅三藐三菩提(無上正等正覚、無上にして正しい覚りに正に等しきもの)を得たまいし


過去現在未来の諸仏も智恵の修業」によって無上正等正覚を得


故知。般若波羅蜜多

故に知る、般若波羅蜜多(向こう岸に至る智慧)は

是大神呪。是大明呪。是無上呪。是無等等呪

是れ大神呪なり。是れ大明呪なり。是れ無上呪なり。是れ無等等呪なり

能除一切苦

よく一切の苦を除き

真実不虚

真実にして虚にあらず


ゆえに、「智恵の修業
おおいなる神のでありおおいなる明らかな咒であり
無上の咒であり、比類なき咒であると知れ
一切の苦を取り除くことができ真実であり虚妄ではない


故説般若波羅蜜多咒

ゆえに般若波羅蜜多(向こう岸に至る智慧)の咒を説く

即説咒曰

すなわち咒を説いていわく


ゆえに、智恵の修業をここに説く
すなわちにいわく


羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶

ギャーテーギャーテー、ハーラーギャーテー、ハラソウギャーテー、ボージソワカ


Gate gate pāragate pārasagate bodhi svāhā

ける者よ、行ける者よ、目指すべきところへける者よ
目指すべきところへ正しく行ける者よ目覚めに栄あれ








心経玄談
図解 般若心経

長保寺のホームページ

2020/07/03

心経手文(しんぎょうてぶみ)





長保寺に伝わる隅寺心経の、手文です
(仏教行者が手元で参照する、修業方法のメモのことを手文といいます)


仏の教えの要となる経典

なにものにも囚われることなく、自在に考えることのできる修行者
深く智恵の修業行う時
感じられている世界はすべて、その本来の姿をとらえることはできないのだと覚知して
すべての苦しみと災いから救われ

深き智恵の修行者よ
脳内世界は、外界として感じられている世界を作り出している
外界として感じられている世界は感覚器官が脳内に作り出した世界である

脳内に作り出された世界外界として感じられる前の世界と等しければ
感じられる前の世界と、脳内世界は等し

脳内の世界のすべては、感じられる前の世界とつながっている

深き智恵の修行者よ
感じられる前の世界は、その本来の姿とらえることはできない
生ぜず滅せず、汚くも美しくもなく、増えもせず減りもしない

それゆえに、感じられる前の世界には
感覚器官は無く、感覚器官によって作られた世界はなく
無明は無く、無明が尽きるということは無く
老いや死は無く、老いと死が尽きるということは無く
、苦の原因、苦を滅する方法の実体は無く
智恵は無く何か得たものは無く、何かを得るということは無い

ゆえに、道を行く修行者は、「智恵の修業によって
これらの、心に妨げとなるものが無くなり
妨げとなるものが無くなるので、れも無い
一切の顛倒したから目覚め涅槃に到達する

過去現在未来の諸仏も智恵の修業」によって無上正等正覚を得

ゆえに、「智恵の修業
おおいなる神のでありおおいなる明らかな咒であり
無上の咒であり、比類なき咒であると知れ
一切の苦を取り除くことができ真実であり虚妄ではない

ゆえに、智恵の修業をここに説く
すなわちにいわく

Gate gate pāragate pārasagate bodhi svāhā

ける者よ、行ける者よ、目指すべきところへける者よ
目指すべきところへ正しく行ける者よ目覚めに栄あれ




心経玄談
図解 般若心経

長保寺のホームページ



2018/12/21

色と空 加筆しました


「空」は、哲学的立場であるともいえます
触ることも、見ることもできませんから

今、モニターを見てらっしゃいますよね、では
パッと目をつぶってみてください

その間に、モニターは月の裏側に飛んでいってます

なわけはないのですが 見てないから、わかりません

わからないけど、ある
それが「空」です

だからどうした、とおっしゃるかもしれませんが、 我々は感覚器官を通じて外界を認識して脳内に再構成しているのです

ですから、実際は、脳内世界を生きているわけです

で、真実の世界は、感覚器官で感じる前の世界なわけです

脳内世界が「色」
真実の世界が「空」です

脳内世界の「色」は、脳の数だけあることになって、対立、独善、妄想、など自動的に生み出される原因になるのです
「我」と言うこともできます
つまり、不幸の原因です
じゃ、「空」はどうなっているのか、ということですが、見たり触ったりする前の世界ですから、絶対に説明することができません
説明してしまえば、その説明は脳内世界の産物です
「空」は、感覚器官によって脚色される前の世界ですから、自分勝手な思い込みが一切ありません

本来そこにある「空」を、自分勝手に捻じ曲げて脳内世界「色」を作り出し、勝手に不幸になっていくのが、我々の今の姿です 


(加筆部分)
「空」を感じることは、つまり、真実の世界を感じることです

お釈迦様は、その方法を見出したから、悟りを開いたわけです
その、第一歩は「微笑むこと」です

2016/01/28

色即是空 空即是色


色即是空 空即是色
般若心経で最も有名な一節です



般若心経の模式図

図解 般若心経



図解すると、こうなります






人間の側(色)からを見ると、五蘊・十二因縁・四聖諦になり
の側から人間(色)を見ると、不生不滅不垢不浄不増不減になります


様々な啓示宗教は、人間の側から神を語ります
人は神にはなれない、ことになっていますから

仏教は、の側から人間(色)を見ることを求めています
悟りの境地と言うこともできます

仏が、この世界を見たら、不生不滅不垢不浄不増不減に見える、と


般若心経の世界観によれば、五蘊・十二因縁・四聖諦は脳内世界で、実在しません

の側から見れば、苦集滅道(四聖諦)は、不生不滅不垢不浄不増不減です
人間の存在に、が落とし込まれるとになり、因果に束縛されます


苦しみ(苦)には原因(集)があり
取り除く(滅)方法(道)がある

この因果の法則を超越した世界が、つまりです


照見五蘊皆空 度一切苦厄
これは、般若心経の冒頭の一節です
般若心経は、の側から説かれています


神々が様々な奇跡を起こしたり、加持祈祷で病気が治ったりするのは、このへんが理由だと思います


般若心経の祈祷法







2015/11/17

仏教の基本構造




 我々は感覚器官を通じて外界を認識して脳内に再構成しているのです
ですから、実際は、脳内世界を生きているわけです
で、真実の世界は、感覚器官で感じる前の世界なわけです
脳内世界が「色」真実の世界が「空」です





仏教史最大の学者のナーガルジュナ(龍樹)の説ですけど
「空」とはなにかを、八不(はっぷ)といって一異、同断、生滅、去来と定義していて、いわば仏教の基本セオリーです
一つでもなく異なってもいない、同じでもなく断絶してもいない、生じるでもないし滅するでもない、去るでもなく来るでもない
それで、僕はこれを量子論でいう、Suerpositionと近似する概念だと考えているわけです




多神世界 仏教の世界観
 
仏菩薩を尊敬し
八百万の神を尊敬し
イエスキリストを尊敬し
アラーの神を尊敬し
自分を信じる
 自分を信じられない人は、他になにかを信じることはできません。自分を信じられない人は、誰かを信じているようで、それは盲目的に依存する「おすがり」です



普通、宗教というと、「神を信じろ」と、あなたが何かを信じることを求めるわけですけれど、基本、仏教はそういう構造にはなっていません






仏教ーーーーー>いつか仏になる 






大まかに言って、仏教と西洋哲学と量子論の基本構造は、同じです




出家-->真実の生活--> 
在家-->仮の生活--> 
形に捉われない生活-->現在の日本仏教--> 






「みんなが、もうちょっと上を目指すにはどうしたらいいか」を念じたら、あなたは、お釈迦様と同じですよ











お堂の前でしかできない、簡単ですが、効果のある一種の瞑想法ですね






密教に三平等観という瞑想法があるのですが


我とホトケと平等
ホトケと衆生と平等
ゆえに、我と衆生と平等

ホトケが我を無条件に加持するのと同じように、ホトケは衆生を加持しています

我<ーーーーホトケーーーー>衆生






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仏道を歩む 多神世界をどう生きるか 動画要約

多神教の世界 : 演者は、すべての人を一つの宗教に改宗させようとするのではなく、多様な宗教や無神論者が共存する多神教の世界でどのように生きるかに焦点を当てるべきです。 仏教とキリスト教 : キリスト教のような「啓示宗教」とは対照的に、仏教は個人的な実践と理解を通じて自身の苦しみを...