Out On A Limb
あったかい温泉に、プカーリと浮かんで、ボケーっとする
これ、実は、立派な瞑想です
温泉に浮かぶのは、シャリー・マクレーンのOut On A Limb(アウト・オン・ア・リム)に書かれた体験記です
https://www.youtube.com/playlist?list=PL2A4E101D15F87A23
これですね、真っ暗な温水タンクに浮かんで感覚遮断する、という仕掛けで、「意識変容状態」 、つまり瞑想状態あるいは催眠状態に人為的に誘導することができます
これ、Isolation tankとかfloating tankと言われるもので、今、これをやるサロンのようなものもあるらしいです
Brainstormという1983年の映画で、このタンクで意識変容状態に誘導するのが描かれました
http://en.wikipedia.org/wiki/Brainstorm_%281983_film%29
これ、理屈は、つまり、止観です
止(感覚遮断して)、観(意識変容状態になる)
ですから、理論的には、また、実際に、効果はあります
実は、宇宙空間で無重力状態になると、重力というストレスから開放され、意識変容状態に入りやすくなると考えられます
よく、宇宙飛行士が、「宇宙空間から地球を見て人生観が変わった」という話をしますが、Out On A Limbなんですねぇ
ですから、止観というと坐禅にすぐ結びつけるのですが、実は、バリエーションが多岐に広がっているのです
止(シャマタ、samatha)、観(ヴィパサナ、vipassanā)
止(坐して)、観(禅定に入る)
止(坐して)、観(禅定に入る)
止(己を忘れて)、観(他を利する)
止(感覚遮断して)、観(意識変容状態になる)
応用範囲が広そうですね
なんだ単純だ・・・・には、ならないんですよ、これが
止のほうは、まあ、単純そうなんですが、これ、居眠りとどこが違うのか
観は、その内容は、なんでもいいわけじゃない
まあ、それでも、この止観という構造というか概念は、基本中の基本ということでいいと思います