ぶっ壊れた国
長保寺蔵 梵天
ジンバブエのコレラ死者が800人近くに=WHOhttp://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35371220081211
中世ヨーロッパ並みの猛威ですね
ジンバブエの簡単な解説
今までずっと少数派の白人が政治の実権を握っていたが、民主的な選挙で、黒人政治家が増える↓とうとう初の黒人大統領が誕生
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何を思ったか「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」法案を提出
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大半の白人が安値で土地資産を売り払って外国へ。
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今度は外資系企業に対して「保有株式の過半数を譲渡するように、逆らったら逮捕」法案を提出↓外資系企業が国外逃亡する
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別に国連もアメリカも、どこの国も経済制裁してないのに、経済制裁と同じ状態に陥る
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何もかもの物資が国内で不足するので、「市場に出回っている物資が不足するなら、物資を持つ物は絶対に市場に売らないといけない」法案を提出
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物資の強制売却で、さらに物資不足が深刻化。当然需要と供給バランスが崩れて高値になる。
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物資が高値に成り過ぎて買えない人が続出
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「物資を絶対に安値で売らないといけない」法案を提出↓調達コストよりも遥かに安値で売らないといけなくなったので、当然のごとく利益が出ないから国内企業が次々と倒産する
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安定していた経済が、脅威の失業率 & ハイパーインフレ になるのを一年も経たずして達成。おめでとう。
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失業者があらゆる物資を強奪し、社会不安が増大、交通機関や警察機関も機能しなくなる。政治も収拾がつかず無茶苦茶に。
ちなみに
ジンバブエの2008年3月のインフレ率が過去最高の355,000%に達成したと政府統計局から発表がありました。年率355,000%%の意味は、一年前の物の値段が約3550倍になったということです。日本だと、100円ショップの名前をを355,000円(35.5万円)ショップに変更する感覚?なのです。
http://www.webhistory.jpn.org/archives/40
まあ、やりかたを間違えると、国というものは、ぶっ壊れるということです
人類文明は21世紀を迎えたわけですが、なにもかもが当たり前にあるわけではありません
知恵と工夫、まあ、僕的には創意工夫で、なんとかやりくりしてるんです
僕は、自由という概念は、単純には誉められないんですよ
勝手気まま、という意味にもなりますから
それで、創意工夫
目盛りがあるとして
知恵ーーーーーー愚かさ
この間を、人類文明は行ったり来たりしてるわけです
常々感じてるんですが、普段、人は、あまりロジカルじゃないですよね
感覚的、しばしば感情的
スピリチュアルも、身体感覚が主体になるんだよね、まあ、無理もないが
身体感覚だけを拠り所にしてると、歴史的には、主導権争いになって、感情的対立になり、持続的幸福には至らないです
ロジカルな裏付けが必要ですね
政策ってロジカルなものです
おそらくジンバブエの大統領には、それなりの動機があって政策を出しているんだろうけど、自分勝手な思い込みになっているってことなんですよね
で、党利党略は自己中の下策になりやすい
私利私欲も、そういうことになりますね
これは、我田引水になりますが、仏教は最初からそれに気がついているんです
それでも、古代インドや仏教国といわれる国々がうまくいくのか、というと、そうでもありません
これは、相場の格言にあるらしいけど
理性は感情に勝てないからです
ロジックより、感情のほうが強いのです
そして、人間は、感情に支配されているからです
絶望してもいいんだけれど、お釈迦さまも梵天の勧請で説法を始めたわけで、その梵天様の気持ちを大切に、したいとは思いますよ