幸福度



昨今の金融危機から始まった不景気


経済が世界規模で不可分に結びついている、ということを肌で感じさせる出来事ですね


まあ、安全保障上は、他国を簡単に攻撃できなくなるわけで、経済の結び付きそのものは方向性は間違っていないと思うけど


 


日本は貿易立国なわけですが、最近の貿易依存度はGDPの28%です
完全依存じゃないんです、それでも金額にしたら150兆円ほどになり、為替などの要因で10%も変動したら、どえらいことになるわけです


貿易依存度


ドイツ、中国、韓国は70%もありますから、これらの国々では今回の世界不況はかなりの痛手になりますね


でまあ、内需拡大をしなけりゃいけないのはわかっているんですが、いかんせん、日本では衣食住が一通りそろっているので、これ以上何か買えと言われても、買わなくてもいいようなものしかない、ということになります


 


つらつら今後の国家戦略を書き出してみると


イギリス式のクリエイティブ産業振興
金融革命の次の産業として、イギリスではもう10年前から取り組んでいますが、日本の場合は、金融革命もおぼつかないわけで、産業構造そのものが後進国になりつつあります


フランス式の人口増加策
フランスは徹底した政策で、実際人口が増えてきています
産婦人科の充実とか、やらなければならないことは沢山ありますね
人口が減ってもかまわない、という人もいるのですが、社会保障費を負担する世代がいなくなりますから、少なくとも人口維持は必要です


フィンランド式の教育改革
なんでフィンランドなのかというと、今の日本の教育は、知っている人が知らない人に知識などを教えることが基本になっているからです
教師が生徒に教えるんですから当然ですが、実社会では、答えの解らない時に最善の方法を探さなければならない場面のほうが多いのです
そして、これから日本が進む道は、自ら切り開くしかありません
それで、今の日本の制度のよいところは残しつつも、答えの探し方を徹底して訓練する必要があるのです


ドイツ式の環境に配慮した社会の実現
ドイツでは太陽光発電を脱石油依存の国策としてとりくんでいます
またライン川やドナウ川は複数の国をまたいで流れるため、水質浄化にも真剣にとりくんでいます
温暖化対策としても、石油などの化石燃料から太陽光発電や地熱風力発電など自然エネルギー利用へ転換して脱炭素社会を目指さなければなりません
小水力発電は水利権の問題をクリアすれば、山間部の多い日本では有望なやりかたです
原子力発電は当面必要でしょうが、なくてすむように進まなければなりません
自動車は重量や排気量ではなく、燃費や排気ガス濃度に応じた税制にしたら、環境対応がすすむのではないでしょうか

 

さて、このように並べてみると、けっこう手本やヒントになる国があるもんです

それで、もう少しレベルの高い話をすると
内需拡大といって、金額が多くなることのみを考えていればよいのか、ということ
実は、幸福度はかならずしも経済的繁栄と一致しない、ということなんです

デンマークなどをヒントにした幸福度の高い国を目指す 
金額ベースの内需拡大よりも、幸福度の増加を国家目標にしなければならないんじゃないかと思います
その道筋の上に、内需拡大もある、と

世界の幸福度は向上~国別ランキング調査
「富」だけではなく「選択の自由」と「寛容性」が大切

The World's Happiest Countries

ちなみに、日本は178カ国中90位

幸福は、平和が前提にあって成り立ちます
安全保障も忘れちゃ困ります
自衛隊の定員確保、警察官と海上保安庁増員が必要だと思いますね
情報活動の強化も必要です
 

自殺者の少ない国
まあ、これも目標にはなるけれど
ギリシャなど、カトリックの宗教的禁忌が強い国では自殺者が少ないです
文化的な歴史かな
これも、健康な方向にもってく努力が必要ですね

 
あと、これを忘れちゃいけません

世界から手本にされるような、行政改革
無駄な予算が多すぎます
権限の委譲や、手続きの簡素化をして公務員を減らす必要があります

 

 

いずれにしても、即効性はないかもしれませんが、余力のあるうちに、未来への布石を打つ必要があります

スローモーではあっても、経済対策は出てきますが、対処療法であって、問題解決ではありません

未来への道筋を見つけなければなりません

やみくもに幸せになろうと言ったところで、取りあえず、なにをどうするか難しいのですが、少なくとも、手本らしきものはあります

今回の世界同時不況は、金銭至上主義から、幸福度追求に舵を切るいい機会じゃないですか







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