心経の瞑想
ギャーテイ 息を吸う だいじょうぶ
ギャーテイ 吸い続ける 佛の力が入ってくる
ハーラーギャーテイ 息を吐く うまくいくよ
ハラソウギャーテイ 吐き続ける 佛の力がとどく
ボージーソワカ 吐き終わる 全てが仏と供にある
カタカナの部分は心経の偈文です
心の中で唱えながら、意味を思います
息を吸うときは自利、吐くときは利他
ボージーソワカで自他成就
解説というか、この瞑想法に対する随想なんですけれど
ギャーテイというのは、サンスクリットでgateになってvocative(呼格)として解釈されますが、let's go の意味もあるのです
それで、ギャーテイ・ギャーテイで呼びかけて仏の加持を得て、ハーラーギャーテイ・ハラソウギャーテイでその加持された力で自分自身に対してを含めた利他行、ボージーソワカで自他という概念が無くなって完成成就した構造になっています
ギャーテイ 涅槃に行けるものよ
ギャーテイ 道を完成したものよ
ハーラーギャーテイ その力を全てに行きわたらせ
ハラソウギャーテイ その力を全てに遍く行きわたらせ
ボージーソワカ 成就する
弘法大師は般若心経秘鍵で
初のギャーテイは声聞の行果
二のギャーテイは縁覚の行果
三のハーラーギャーテイは諸大乗最勝の行果
四のハラソウギャーテイは真言曼荼羅具足輪円の行果
五のボージーソワカは上の諸乗究境菩提証人の義
と説いていて
「声聞」「縁覚」は自分と佛とが別々の存在ですから佛への呼びかけを示し
「大乗」が利他行を示し
「真言」の立場で利他行を不平等なく行きわたらせることを示し
「証人」で自利利他の行為が一人の人格の中で統合することを示しています
