2012/04/18

受付屋根の切褄(きりつま)



二つの屋根を比べてみると・・・
屋根の端の部分(切褄)の瓦が下向きに葺いてあります
普通はやらないです

懸魚(げぎょ、下に向けて垂れ下がっている飾り)も似せてあります










実は、上の写真は長保寺の受付

下の写真は、奈良の海龍王寺の西金堂(天平3年(731)重文)の屋根です

長保寺の受付は、海龍王寺の重文西金堂の屋根を参考に作られたのです

いえいえ、パクリではありません

海龍王寺と長保寺には深い縁があるのです

長保寺に伝わる、「隅寺心経」は、この海龍王寺で書写されたのです
海龍王寺を、別名、隅寺(すみでら、天平時代には奈良の都の隅にあったから)というのです
その隅寺で書写されたから「隅寺心経」


古い縁のあることを示すために、屋根の葺き方の仕様を取り入れたのです


長保寺 心経 紙本墨書 縦26.0 横42.2  天平時代(8世紀) 長保寺蔵

くわしい心経の説明はこちら 図解 般若心経





仏道を歩む 多神世界をどう生きるか 動画要約

多神教の世界 : 演者は、すべての人を一つの宗教に改宗させようとするのではなく、多様な宗教や無神論者が共存する多神教の世界でどのように生きるかに焦点を当てるべきです。 仏教とキリスト教 : キリスト教のような「啓示宗教」とは対照的に、仏教は個人的な実践と理解を通じて自身の苦しみを...