2017/02/23

心経玄談 19

隅寺心経(奈良時代) 長保寺蔵


長々と心経玄談を続けてきましたが、手短にまとめると、こうなると思います



お経の要点はなにか


自在に観(観自在)ると、脳が作り出すイメージ(五蘊)は「空」だと照らし見て、すべての苦と厄難を解決できます


人は、不生不滅、不垢不浄、不増不減の空から、瑣末な個人空間を切り取って一喜一憂しています


神話的コスモロジー、生老病死、努力や頑張り、などすべて、脳内イメージです



「空」は、なにも遠くにあるわけではありません
ぱっと目をつぶれば、目の前のモニターが「空」です
ふっと無心になれば、今生きているこの世界すべてが「空」です

その「空」を見ようとして目を開ければ、脳内イメージしかありません
「空」にある無垢な人生をとらえようとしても、自己流の解釈しかできないのです



「空」と繋がる、一筋の糸が、心経の呪なのです


精神統一しつつ呪文を唱えてください
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
(ぎゃーてい、ぎゃーてい、はらぎゃーてい、はらそーぎゃーてい、ぼーじそわか)









仏道を歩む 多神世界をどう生きるか 動画要約

多神教の世界 : 演者は、すべての人を一つの宗教に改宗させようとするのではなく、多様な宗教や無神論者が共存する多神教の世界でどのように生きるかに焦点を当てるべきです。 仏教とキリスト教 : キリスト教のような「啓示宗教」とは対照的に、仏教は個人的な実践と理解を通じて自身の苦しみを...