心経玄談 19

隅寺心経(奈良時代) 長保寺蔵


長々と心経玄談を続けてきましたが、手短にまとめると、こうなると思います



お経の要点はなにか


自在に観(観自在)ると、脳が作り出すイメージ(五蘊)は「空」だと照らし見て、すべての苦と厄難を解決できます


人は、不生不滅、不垢不浄、不増不減の空から、瑣末な個人空間を切り取って一喜一憂しています


神話的コスモロジー、生老病死、努力や頑張り、などすべて、脳内イメージです



「空」は、なにも遠くにあるわけではありません
ぱっと目をつぶれば、目の前のモニターが「空」です
ふっと無心になれば、今生きているこの世界すべてが「空」です

その「空」を見ようとして目を開ければ、脳内イメージしかありません
「空」にある無垢な人生をとらえようとしても、自己流の解釈しかできないのです



「空」と繋がる、一筋の糸が、心経の呪なのです


精神統一しつつ呪文を唱えてください
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
(ぎゃーてい、ぎゃーてい、はらぎゃーてい、はらそーぎゃーてい、ぼーじそわか)









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