心経玄談 2
般若心経の図解に、未那識、阿頼耶識、如来蔵を加えると
もとより、大雑把な図解なので、全てを精細に説明しているわけではありません
そもそも、般若心経には未那識、阿頼耶識、如来蔵は説かれていませんから
眼ーー>色ーー>眼界
耳ーー>声ーー>声界
鼻ーー>香ーー>香界
舌ーー>味ーー>味界
身ーー>触ーー>触界
意ーー>法ーー>意識界
と、それぞれ対応しています
死んでしまったら眼耳鼻舌身が失われるのは、それでいのですが、意識がどうなるか
意識が脳に依存しているということならば、結論が早いのですが、最近は、お医者さんが臨死体験記を発表したりして、かんたんに断定できなくなってきています
これはハーバード・メディカル・スクールにいらっしゃったお医者さんがお書きになった本
これは、東大のお医者さんが書かれた本
これは、死亡体験の本
僕自身は、臨死体験をしてNHKの取材も受けたお方を知っています
さて、一番上の図に戻りますが
水色の線で囲った、未那識がないと、空は全く認識されなくなってしまいます
そして認識しているということは、阿頼耶識が蓄えられていっているということになります
ですから
未那意識、阿頼耶識がなければ空を世界として認識できません
認識されないと、世界が消滅してしまいます
誰かが亡くなったとしても、その人の遺産が蒸発して消えるなどということは無いのです
空は不生不滅ですから、輪廻が終わることは無いと
まあ、仏教では2500年前から、輪廻があると言ってるわけですが、「だから、幸せです」とは言ってません
仏教は、死んだらどうなるか心配するより、「よりよく生きるとはどういうことか」を心配しているのです
で、日本の大乗仏教がお勧めしているのが
「慈悲」ということなんですねぇ