2015/10/31

十夜会 & ミニコンサート

例年のとおり、有縁の皆様の御精霊をお迎えして、念仏供養の法要をおこないます
十夜会(じゅうやえ)という名称は、古来は十日十夜にわたって法要がおこなわれた名残です

本年は、歌の奉納もあわせておこないます
歌は、4曲位を予定しております

皆様どうぞお参りください



十夜会(じゅうやえ)のご案内

日  平成27年11月3日(火) 午後3時より
時  午後3時より法要 休憩の後 3時半過ぎごろより歌の奉納
所  長保寺 御霊殿(おたまや)

ミニコンサート

 歌   瑞樹比美香
 ピアノ 原田ゆかり



現在、長保寺の御霊殿(和歌山県指定文化財 寛文六年建立 1667)は一般公開されておりませんが、十夜会当日だけ、内拝できます
この機会に、是非ご参拝ください







癒される瞑想

    



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2015/10/30

石庭の砂紋

久しぶりに砂紋をきちんと書きました
石庭は日本独自の抽象芸術です

海に浮かぶ島にも見えるし
雲海からそびえる山頂にも見えるし
せめぎあう人間関係にも見えます

石畳の石が青みがかって見えますが、これが紀州の青石です
藩主御霊屋の玄関先ですから、江戸時代に最高の石を吟味して据えられています

寂光庭(じゃっこうのにわ) 平成11年7月 重森千靑作庭








長保寺 寂光の庭 七五三の石組み


寂光庭の工事の様子(平成11年)
http://www.chohoji.or.jp/news/jakkou.htm



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2015/10/29

ツワブキとイワヒバ

ツワブキ イワヒバ 風蘭
風蘭は青石に着床しています
イワヒバの品種は、ちょっとわかりません
後ろにあるシダは、ゲジゲジシダです



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2015/10/28

藩主廟所 鳥の囀り



今、主に鳴いているのは、ヒヨドリです

参道に敷いている砂利には、白い色の小砂利が混ぜてあり、暗い廟所でも道が明るく見える工夫がされています







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2015/10/27

長保寺の伽藍

長保寺絵図面(廟所絵図)  海南市指定文化財 長保寺蔵
一幅 紙本著色
縦191.7 横214.2
江戸中期
陽照院(現在の長保寺)の、伽藍および紀州徳川家の廟所・墓地を描いた資料です
近世の長保寺寺領については、慶長6年(1601)に浅野幸長が浜中上村の5石を寺領としたのち、寛文12年(1672)に徳川光貞から500石を加増されています
本図はその際に確定された、境内と墓地について描いたものです
藩主の墓が深覚院(第4代藩主頼職)までしか書かれていないことから、本図が作成されたのは吉宗もしくは宗直の藩主時代のことであると考えられています
江戸時代中期の長保寺の伽藍・廟所の状況を知る上で貴重な資料です
長保寺の伽藍を知るうえで、現存する最古の図面です

紀伊国名所図会 江戸後期の長保寺
江戸時代後期刊 版本
各縦26.0cm,横18.2cm
23冊
 江戸時代後期に和歌山城下の書肆・帯屋伊兵衛(高市志友)によって企画された紀伊国全体に関する地誌で、紀伊藩領だけでなく高野山寺領についても掲載する。初編と二編(高市志友編)は文化9年(1812)、三編(加納諸平編)は天保9年(1838)、後編(加納諸平・神野易興編)は嘉永4年(1851)に、それぞれ刊行されている。単に名所だけでなく、広範な地名や寺社について掲載しており、『紀伊続風土記』とならび、江戸時代後期の紀州に関する基本的文献の一つに数えられる。http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/23057文化遺産オンライン


現在の長保寺案内図面 クリックすると拡大します

時代とともに、藩主廟所の造営が進み、庫裏が増改築され、かなりの変遷があります
ただ、本堂、多宝塔、大門、鎮守堂、御霊屋の位置が変わっていないことがわかります
本堂の左に庫裏が渡廊下で繋がれていたのがなくなり、護摩堂が多宝塔右から移動しています
参道両側にあった子院は、福蔵院を残し統廃合され、芝生などになりました
全体で約15000坪あります


長保寺の伽藍に関する二、三の考察    和歌山県立博物館 学芸員  竹 中 康 彦和歌山県立博物館研究紀要 第3号 1998/3/31発行





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2015/10/26

御霊屋(おたまや)と客殿(きゃくでん)

藩主墓所より客殿を望む

御霊屋と客殿の甍(いらか)
長保寺客殿(写真左手の棟)  一棟   
  和歌山県指定文化財 昭和45年5月25日

客殿は数寄屋風を取り入れた軽快な感じを与える建物です
本坊の建物は紀州徳川家により寛文年間にも修理、造営などなされたものと推察されますが、現在の建物は棟札により安永8年(1779)に第7世徳因大僧都によって再建されたものです
のち文政3年(1820)治宝公が霊殿の屋根葺替等の大修理を行っているので、この時にも客殿、庫裡の修理も行われたものと推察されます
平成4年に全体の屋根葺替修理を行いました


泰山木(たいさんぼく)の落葉






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2015/10/25

拝観受付

拝観受付の様子

鎌倉時代風に細部までこだわって作られた受付です





周辺に今咲いている花です
アクレビアス・レッドバタフライ






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2015/10/24

紀州徳川家 御霊屋(おたまや 1667)

御霊屋(おたまや 1667)玄関 和歌山県指定文化財 10月24日の様子

寛文年中、紀州徳川藩主頼宣(よりのぶ)は熊野巡視の帰途当寺に立寄られ、菩提寺と定めました
頼宣公は仏殿一宇を建立しましたが、寛文11年(1671)頼宣逝去の折その遺言によってこの地に埋葬されました
その後、仏殿を位牌堂にあて、新たに陽照院を造立して院室とし、寺領五百石を賜りました
この位牌堂が御霊殿であって、この建物は寛文2年(1662)9月に工を始め、同6年7月柱立、同7年11月に落成しました


紀州徳川家初代藩主、徳川頼宣(とくがわよりのぶ)の直接の指示で建立されたお堂です
武士の建物らしく、飾り気なく質素ですが、太い柱をふんだんに使い剛健です

用材は総尾州檜です



御霊殿の調度


建立当時の調度が、そのままの姿で今も使われています。 御霊殿は一見、質素で剛健な佇まいですが、仔細に観察すると、非常に手の込んだ意匠が施されています。 これ見よがしな派手な意匠ではなく、わかる人にはわかる、さりげなく、重厚な表現が随所に見られます。

釘隠襖引手香炉人天蓋天蓋幡地獄組像面香炉障子腰張金華鬘吊灯篭鬼面華瓶華瓶布製造花灯篭





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2015/10/23

国宝本堂と国宝多宝塔




長保寺は本堂(本堂 1311)、多宝塔(たほうとう 1357)、大門(だいもん 1388)と国宝建造物に指定されています

本堂、塔、門と国宝であるのは、奈良の法隆寺と長保寺だけです

仏教の大衆化が進み、地方が独自の経済力と文化の力を誇示し始めた、日本の「中世」を代表する建造物群です




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2015/10/22

大門(だいもん) 朝の様子


長保寺 大門





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第12回御霊屋コンサート

  毎年文化の日に十夜会(大治3年(1128))から続く、念仏法要が勤修されます 法要の後に、ささやかな奉納コンサートを行ってきました 今年でもう12回目です 1128年というと、法然さんや親鸞さんがお生まれになる前です 念仏そのものは、慈覚大師が五台山から招来したものですから、...