紀州徳川家 御霊屋(おたまや 1667)

御霊屋(おたまや 1667)玄関 和歌山県指定文化財 10月24日の様子

寛文年中、紀州徳川藩主頼宣(よりのぶ)は熊野巡視の帰途当寺に立寄られ、菩提寺と定めました
頼宣公は仏殿一宇を建立しましたが、寛文11年(1671)頼宣逝去の折その遺言によってこの地に埋葬されました
その後、仏殿を位牌堂にあて、新たに陽照院を造立して院室とし、寺領五百石を賜りました
この位牌堂が御霊殿であって、この建物は寛文2年(1662)9月に工を始め、同6年7月柱立、同7年11月に落成しました


紀州徳川家初代藩主、徳川頼宣(とくがわよりのぶ)の直接の指示で建立されたお堂です
武士の建物らしく、飾り気なく質素ですが、太い柱をふんだんに使い剛健です

用材は総尾州檜です



御霊殿の調度


建立当時の調度が、そのままの姿で今も使われています。 御霊殿は一見、質素で剛健な佇まいですが、仔細に観察すると、非常に手の込んだ意匠が施されています。 これ見よがしな派手な意匠ではなく、わかる人にはわかる、さりげなく、重厚な表現が随所に見られます。

釘隠襖引手香炉人天蓋天蓋幡地獄組像面香炉障子腰張金華鬘吊灯篭鬼面華瓶華瓶布製造花灯篭





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