2009/06/03

天台と真言

伝教大師画像 紙本 昭和初期 長保寺蔵



弘法大師画像 絹本著色 室町前期(15世紀)長保寺蔵


僕は、高野山大学を卒業して、本山の修行道場の監督をつとめ、それから現在のお寺の宗旨の比叡山ですべて一から修行しました
真言と天台両方に深い御縁があります
どちらかというと、基礎からきちんと勉強した真言のほうが詳しいです
それでも天台で20年以上やっていますから、内容は理解しています


弘法大師(空海)と伝教大師(最澄)は、弟子の取り合いや、密教の評価の違いがあって、絶縁したのです

才能は空海のほうが上です
だた、歴史は、天台系から念仏、禅、法華と大乗仏教の天才を輩出しました


スパープレーヤー(空海)と優秀なコーチ(最澄)でしょうか


今、真言宗系の末寺は30000ヶ寺位はあるでしょうか
天台宗は3000ヶ寺ほどしかありませんが、比叡山を母とする宗旨は、つまり、真言以外の全てですね


ちなみに、僧侶の世界で、宗旨の席次は天台が上です
天台のほうが先に公認されたからです

世界遺産も比叡山が先でした
これは、高野山と熊野をいっしょにすることで、もめて遅れたからです



金輪佛頂像法 書き下し

  陀羅尼集經 T18n0901_p0790a22(00)金輪佛頂像法 欲畫其像。取淨白疊若淨絹布。闊狹任意。 不得截割。於其疊上畫世尊像。 身眞金色著赤袈裟。戴七寶冠作通身光。手作母陀羅。 結跏趺坐七寶莊嚴蓮華座上。 其華座下豎著金輪。其金輪下畫作寶池。 遶池四邊作鬱金華。及四...