2014/06/03

改正品確法

なんのこっちゃ、かもしれませんが

5月29日に、国会で公共工事の品質確保の促進に関する法律(品確法)の改正法案が全会一致で可決されました

平たく言うと、政府が公共事業の入札をする時の法律ですね

文化財修理をしていると、いままで、これが、実に問題がありました
つまり、「安ければいい」「複数年度にまたがる工事を一括受注できない」「設計変更しても価格は据え置き」「高度技術は高くつくことを配慮しない」と、思いつくままあげても、いくつも困った状態だったのです


今度の改正で

「敷札が可能」
つまり最低落札価格を設定することが許されます
まったくこれが、低品質工事がまかりとおった元凶の、根本対策です
いままでは、安ければ落札できたわけで、文化財修理でもゾッとするようなことが平気でおこなわれてきました
ここには書きませんが

「複数年度の受注可」
たとえば3年かかる工事でも年度ごとに業者が変わるということがあったのが無くなる

「設計変更したら価格も変更する」
当たり前のことのようですが、いままでは、どこかで余計にお金がかかったら、どこかを削ってつじつまを合わせるようなことがおこなわれていたのです
特に文化財修理は、屋根をめくってみたら酷いことになっていた、などということがざらにあるので、つじつま合わせが必要になることが多かったのです

「高度技術の評価」
たとえば宮大工の日当が高くついても、いままでは、公共事業の設計単価表(ちゃんとこれはいくらとか書いた帳面があるのです)のとおりしか支払えないので、終了時間を長くして残業手当を加算して日当を増やしたりして腕のいい職人を確保できるようにしたりしていたのです


文化財所有者としては、「建設業界イジメもいいかげんにせいよ」と日ごろ思っておりましたが、これで改善にむかうことを期待しますね
まじめな普通の業者が文化財修理に参入してこないという事態にもなっていたのですが、そういう業者が廃業していくので、ようやく法改正になったのでしょうね


 


2014/04/10

国宝修理工事報告書PDF

平成24年竣工の長保寺国宝大門・国宝多宝塔・重文鎮守堂の修理工事報告書のPDFファイルを公開いたしました

これは、文化庁の補助事業による正式な出版を、そのままPDFにしたものです


実は、この出版には画期的な内容が含まれています

36ページからの定例会議議事録です

文化財修理の現場の肉声が、そのまま、なんの編集もされず収録されています
建造物修理の現場を知る人が行間を読めば、今まで公開されてこなかった真実を感じられるかもしれません

今後の文化財修理に生かされることを期待します

こちらのページの中ほどにあります
http://www.chohoji.or.jp/intro/intro.htm




2014/01/01

本当の自分を求めて

あけましておめでとうございます

今年は午年ですが、じつは、僕は今年、年男で還暦になります
やはり、「原点回帰」が心に湧いてきますね

ここから、もうひと頑張り、ということなんですが、今までの頑張りと違う、まあ、どこか違う頑張りをしたい、という気持ちではあります

基本は

お釈迦様を、いちばん尊敬し
キリストを尊敬し
アラーを尊敬し
もろもろ、八百万の神々を尊敬し
なんといっても、自分を一番信じて
生きてまいります


その、自分を信じる、ということなんですが

くだらない、つまらない、なさけない自分ではなくて
「本当の自分」を信じるのです

「本当の自分」は、「空」のなか、感じる前の世界にいます
時間も、空間も、質量もない、全てと繋がり、全てを感じ、全てを思う世界です

「空」の世界では、すべての神仏と繋がっています



自分の「思い」が、どこまで神仏に近づくか、楽しみですね








2013/11/19

VILLA DEL SOL

VILLA DEL SOL(太陽の館)
徳川頼貞によって命名された洋館です
現在ホテルになっていて、先日、宿泊してきました



玄関の上のステンドグラス
南龍公の馬印の三鍬形紋がデザインされています
 

元々は、南葵文庫として明治時代に紀州徳川家によって建てられた私設図書館でした


明治6年に江戸城本丸が炎上し、明治天皇が焼け出されてしまった時に、当時紀州徳川家の上屋敷であった赤坂邸(現在東宮御所のある赤坂迎賓館一帯)を天皇家に献上し仮御所とし、紀州家は麻布飯倉に引越しました
その飯倉に徳川頼倫によって建てられた西洋式図書館が南葵文庫(明治32年)です

大正12年関東大震災で東京帝国大学図書館が壊滅的被害を受けた時に、復興のために南葵文庫の蔵書は全て寄贈され、大正13年に南葵文庫は閉鎖されました

南葵文庫の裏手にあった一畳敷の茶室は、現在、三鷹の国際基督教大学に「高風居」として移築されて残っています

南葵文庫の建物の一部は、当時の紀州徳川家の大磯の別邸に移築され、その時に徳川頼貞によってVILLA DEL SOLと命名され別邸とされました

その後、この別邸は野村徳七(旧野村財閥、現在の野村證券の始まり)の手に移りましたが、昭和50年に老朽化が進み、取り壊されるところを、熱海の温泉旅館「蓬莱」の古谷女将によって、大変な努力の末に昭和62年に旅館の別館として移築復元されました

復元の前と、復元竣工の時に、女将さんを中心に再建にかかわった方たちで長保寺をご参拝いただきました

高級ホテルとして営業を継続し、去年には国の「登録有形文化財」に指定されましたが、現在、星野リゾートグループになり、改めて利用継続されていて、皆様もご宿泊いただけます








入り口の外観


創建当時の雰囲気を残したロビー

食器にも三鍬形紋(大倉陶園製)



すぐ近くに1300年前に発見された、熱海の源泉があります





2013/11/03

第一回 長保寺 御霊屋コンサート


平成25年11月3日に長保寺の御霊屋(おたまや)で、十夜会(じゅうやえ)の後、ミニコンサートを行いました





こちらどうぞ
Facebookページ

2013/10/31

十夜会のご案内

例年のとおり、有縁の皆様の御精霊をお迎えして、念仏供養の法要をおこないます
十夜会(じゅうやえ)という名称は、古来は十日十夜にわたって法要がおこなわれた名残です

本年は、試みとして、歌の奉納もあわせておこないます
歌は、3曲位を予定しております

皆様どうぞお参りください



  • 十夜会(じゅうやえ)のご案内

  • 日  平成25年11月3日(日) 午後3時より
  • 時  午後3時より法要 休憩の後 3時半過ぎごろより歌の奉納
  • 所  長保寺 御霊殿(おたまや)


(歌 瑞樹比美香 信濃国分寺 2011.7.17)




御霊殿の荘厳の一部



現在、長保寺の御霊殿(和歌山県指定文化財 寛文六年建立 1667)は一般公開されておりませんが、十夜会当日だけ、内拝できます
この機会に、是非ご参拝ください

 

 



2013/09/24

大阿様が亡くなりました

回峯行を2回行満された酒井大阿闍梨様が亡くなりました
ご冥福をお祈りいたします

実は、酒井大阿闍梨様は一度長保寺にいらっしゃってます
一回目の回峯を行満された後、護摩の研修会が長保寺であり、講師でいらっしゃいました

その時、履いてきた草鞋が残されています
やや小ぶりですが、がっしりした作りの行者用の草鞋です



読売新聞



お堂の前で拝む時のコツ まとめ

  お堂の前で拝むときのコツ まとめ  AI音声 インド サールナート博物館 初転法輪の釈尊 お堂の前で拝む時のコツ 1 {微笑む}  大事なコツです 2 本尊様の名前を呼ぶ 3 息を吸う あなたを守る力が体に入る  と思う 4 息を吐く その力を分けてあげる  と思う それを繰...