2009/03/14
温かく感じる柱
ある特殊な木材は、同じ所に置いておいても、それだけが、微妙に温もりがあります
通称、尾州(びしゅう)と言われてる、檜なんですが、木曽の赤沢の檜を特に尾州と呼びます
尾州は、鎌倉時代から日本一の檜として知られていました
江戸時代、尾張の徳川家が独占して管理して、他の者に切らせない、「お留め山」にしていました
江戸時代は、「木一本首一本」と言って、勝手に木を切り出すと死罪でした
尾張の尾をとって尾州と呼ばれています
赤沢自然休養林の歴史
この木は今では林野庁が管理して、やはり切ることはできません唯一切り出すのは、伊勢の遷宮の時の材木用です
江戸時代、尾州は徳川家だけが使う事ができたのです
江戸城、名古屋城、などのお城や、長保寺などの徳川家の寺や、徳川家の武家屋敷だけで使うことができました
ですが、徳川家が建てた建物は、火災などでほとんど失われてしまいましたから、実際に尾州で造られた建物はほとんど見ることはできません
長保寺の御霊屋は、その数少ない尾州で造られた、総檜造の建造物です
床、天井、雨戸などの建具類を含めて、すべて尾州です
柱を、さわってもらうとわかるんですが、横にある桑の木で造った結界と、温度がハッキリ違います
尾州の柱は、いつさわっても、かすかな温もりがあります
同じ所にあって、日も当たりませんから、同じ温度になるはずですが、明らかに違いがあります
これは、多分、檜に含まれる油分から遠赤外線が出ていて温かいのだろうと考えています
尾州は特に品質がいいので油分が多いのだろうと思われます
この柱は、四面柾(しめんまさ)と言って 、一本の木から、上から見ると田の字に切って、四本の柱を取り出して、四面とも柾目になっている柱です
この太さの柱(四面柾六寸角面取柱)だと、最低樹齢800年ないと取り出せません
赤沢には、もうそのような古木はありませんから、あと800年近く待たなければ、この柱を新しく作ることはできないということです
まあ、伊勢の御神木に使われるのですから、神の力が加わっているという説明でもいいんですが、遠赤外線の方が科学的な理解に近いと思いますけどね
鎌倉時代から、尾州に触る職人さんは、実際触って仕事するのですから、
「この木は普通の木と違う」
ということは、よくわかっていたと思います
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