鐘声

毎日、朝6時と夕方5時に鐘をつきます

今のように、だれでも時計を持つようになる前は、お寺の鐘が時報で、生活になくてはならないものでした
ほんの150年ほど前までの話です
お寺の鐘の音が聞こえる範囲が、一つの生活共同体というか、文化圏だったと思います
長保寺の鐘は2キロ先くらいまでは聞こえますから、半径2キロの範囲ですね

人間の生来の感覚器官に依存する生活圏は、実際、その程度の広さでしょう
それが、大きく変化したのは、やはり150年くらい前ということになります

今は、インターネットとか、普通に使いますが、そもそも歴史というか、実績は人類史の長さからみれば、無いも同然ですよ
情報革命の変化に、ついていけなくてあたりまえ、とも言えます

あまり情報に振り回されずに、自分の地元とか、身近な所を、もっと意識して大事にしたいな、と思いますね
長保寺 鐘楼

鐘をつくときに偈文を唱えます
洪声振響覚群生 
声遍十方無量土
含識群生普聞知
抜除有情長夜苦

 

このブログの人気の投稿

お堂の前で拝む時のコツ

六器

多神世界 仏教の世界観