そろそろ和歌山に行ってみよう

和歌山県の観光キャンペーンのことです
そろそろ和歌山に行ってみようキャンペーン2012


理恵ら、和歌山完全復興アピール デイリースポーツ
 和歌山県の水害復興をアピールする田中理恵(中央)ら
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和歌山県の水害復興をアピールする田中理恵(中央)ら
昨年9月の台風12号で甚大な被害を受けた和歌山県の観光連盟が20日、東京・原宿で「紀伊半島大水害復興 そろそろ和歌山に行ってみようキャンペーン 2012オープニングイベント」を開催した。
体操の田中3きょうだい、県の“ふるさと大使”に任命されている歌手の坂本冬美、箕島高出身の東尾修元西武監督、男子バレーボールの植田辰哉全日本監督ら、和歌山県出身者やゆかりの著名人が集合。声をそろえて「和歌山県はもう大丈夫。和歌山県は元気です」と完全復興をアピールした。
岩出市出身の田中3きょうだいは正月に帰省した際、家族で初詣に出掛けたという。長男の和仁は「健康と安全と成功」、妹の理恵は「きょうだい3人そろってロンドン五輪に出られるように」と、史上初の3きょうだい同時五輪出場を祈願した上で「毎日、いい練習をして3人が持っているそれぞれの目標を達成したい」と、五輪で結果を残すことを今年のテーマに掲げた。
(2012年1月21日)


完全復興アピールと記事にはありますが、一切誰もそんなことは言ってません
ま、デイリースポーツですから

先日、湯之峰温泉に行ってきましたが、川筋は流れ出た岩や流木で荒れ果て、国道311は何カ所も土砂崩れで片側通行になっています
温泉街に入る道の橋は、橋脚の下がえぐれて通行禁止になっていて、バスは入れず、一般の観光客は2m幅の裏道をなんとか通って入る状態です
僕は、地元の東光寺さんに先導してもらったので、なんとか温泉までいけましたが、一般の方はまず無理でしょう
復旧のめどはまだ立っていません
このままでは、温泉街はつぶれてしまうでしょう

那智も、水害にあった流域の片付けはまだまだこれからです
那智山への国道も、土嚢を積んでかろうじて通れるようにしたところが、まだ残っています
800年間、川にあった文覚の滝の大岩が流されたのですから、前代未聞の水害ですね
那智の滝の落ち口にある注連縄は、水面から8mの高さに張られていましたが、これも流されたのですから、水は8m以上増水したのでしょう

去年の9月4日の水害は大変な災害だったのですが、和歌山県としては、このままでは終わってしまうという危機感があって、今回のキャンペーンをやっているのでしょうから、がんばっていただきたいですね
ただ、あんまり調子に乗って、安全をアピールしすぎたら、熊野古道周辺の災害の復興が進んでいないのを見て、観光客が衝撃を受けると思いますので、ほどほどにしとけばいいのですが

一昨年まで、和歌山県は、じり貧の観光をてこ入れしようと、中国と韓国からの観光客を誘致しようとしてたようですが、原発事故で、あの話は消えましたね
長引く不況とデフレで、観光業は、奈落の底に沈み始めてます
そこに、原発事故と水害

大きな、立派なホテルが勝浦温泉や白浜にはあるんですよ
ただ、大きいと、維持費が莫大なのです
旅館やホテルの廃業があいついで、もう、10年前に比べたら和歌山全体では半分位になってしまったんじゃないですか
売りにでている旅館の噂もよく聞きます
湯之峰にも「あずまや」「伊勢屋」といった、超一流老舗旅館がありますが「伊勢屋」は廃業してしまいました

うちの寺もNHKの大河ドラマ「八代将軍吉宗」の時から、弾みで、観光地の仲間になりましたが、今は、工事中でもありますので、ほとんどお客さんがこない状態です
ま、観光で飯は食えません

これからは、うちの場合、観光業というより、「仏教と文化財に興味を持ってもらうための広報活動」ということです
観光を収入源とするのは、もやは、無理です
むしろ、広報宣伝費をかける支出事業ということですね
時代は変わるのです

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